2022/02/17
やっぱり「投資は怖い」医師へ、リスク避ける2つの方法
前回は、医師の皆さまから多く寄せられる質問「資産運用・投資」をテーマに、個人型の確定拠出年金 iDeCoと少額投資非課税制度 NISAの基本をご紹介しました。
いずれも節税につながり、資産運用・投資初心者にも取り組みやすい制度であることはご理解いただけ他科と思いますが「では実際どの金融商品を選んだらいいのか?」とという点で二の足を踏んでいる方も多いのではないでしょうか。ここでは投資を行う前に知っておきたい、大切な考え方をご紹介します。
投資と投機は異なる。投資は資産分散と時間分散の仕組み作り
“推測をもとに投資商品の売買を繰り返していく”、こうした行為はギャンブル性が高くリスキーです。本来、投資はそのような推測をして集中的に商品を売買するべきではありません。こうしたギャンブル性の高い売買を投機と呼びます。投資と投機は全く異なります。投資では推測に頼らず、資産を安定して運用するための仕組みを作ることが重要です。ではその仕組みはどのように作るのでしょうか。ポイントは「資産」と「時間」、この2つの要因を分散して、長期的に運用することです。
まず「資産分散」は投資の基本です。例えば、株と債券は逆の値動きをします。なぜなら…全く違う値動きをする、これらを同時に持っておくことにより分散ができます。
次に「時間の分散」です。これは値動きのある商品を一度に高額を購入するのではなく、一定額を定期的に購入し続けることによって高値掴みのリスクを回避します。
さらに「毎月〇株ずつ買う」ではなく「毎月〇円ずつ買う」という方法で金融商品の平均購入単価を下げていくこともできます。この投資方法を「ドルコスト平均法」と言います。
価格が下がれば下がるほど購入単価が低くなり購入数量が増え、その後に価格が上昇すれば利益がでるのです。このドルコスト平均法では、値動きが大きい、つまりリスクが大きな商品の方が効率よく資産が増えます。例えば株式です。
逆に値動きの小さい、つまりリスクの少ない商品、例えば債券にはあまり向きません。
もちろん、ドルコスト平均法にも弱点があります。例えば、下がり続ける金融商品を購入してしまった場合、多くの数量を購入しても、売却時点の価格が大きく下がっていれば当然のことながら資産は減ってしまいます。それでも、長い期間にわたり投資を続けているといつかは価格が回復するものです。なぜなら・・・。
ですからこの投資方法は、長い期間にわたって取り組むことが重要です。ゆえに若ければ若い人ほど時間があるため、積極的にリスクを取ることが可能になります。
推測で投機をせずに、「資産の分散」と「時間の分散」、この2つの分散方法を長期的に運用していく仕組みを作る、これが投資です。この2つの基本さえきちんと守っていれば、どの金融商品を選んでも大きく損をすることはないでしょう。
ぜひ今すぐにでも、iDeCoやNISAを使ってこれらの仕組みを作り、投資に取り組んでください。
投資は個々によって異なるので、個別に相談されることお勧めします。いつでもお気軽にご相談ください。